印鑑に使用される印材で、角・牙など動物系の素材はちょっと敬遠されるお客様もおられます。
個人の実印として印鑑登録に使用できる印鑑は、お住いの役所によってプラスティックの材料は変形の危険性から受け付けてもらえない場合がございます。
最近では、チタン等の新素材が登場してきました。
動物系の材料以外で、以前より最もポピュラーな材料といえば植物系の材料となります。
植物系の材料も、黒檀、紫檀、アカネ材、屋久杉、彩樺材等こちらもいろいろありますが、印鑑登録に一番多く用いられるのは、柘植材になります。
柘植は、その漢字が示す通り、「木辺に石」と木材の中でも非常に硬い素材です。
成長の年月が遅いので目がしっかりと詰まっています。
京都インバンが使用している本柘は、『薩摩本柘植』と呼ばれる、柘植材のなかでも非常に目の細かい良質な材料を吟味して使用しています。
これは、私が、印章彫刻士の資格を取る際にわかったことですが、『本柘植』にた素材に『アカネ材』がありますが、印刀で彫る際に切れが悪くサクいという表現がしっくりとくるのですが、彫刻したい場所以外の部分も削れているような印象があります。
一方、『本柘植』は、目が細かいが故に、彫刻士の思い描く通りの彫刻ができます。
私が、印鑑におススメの素材を紹介するのに、動物系以外の材料では、しっかりと手で仕上げることができる『本柘植』をおススメします!!