お知らせ・お役立て
京印章ができるまで 京都インバンの印鑑はこの手順で彫刻しております。
京印章の製作工程
- 印面修正
- 彫刻前の印材の印面は、微妙な凹凸があり、そのまま彫刻することはできません。
そのため、印材をよく点検し、トクサ板またはサンドペーパーで印面の凹凸を平らにし、朱墨を印面に平らに塗り、慎重に修正を行います。
- 字入
- 最近は、パソコンを利用した彫刻機によって印章を彫ることができるようになりました。
これによって彫刻技能士以外でも簡単に印章を作ることができ、安価な印章が増えてきています。こういった機械彫りの印章は類似した印章が出来やすく、実印や銀行印など財産や権利に関わる印章にはお勧めできません。
京都インバンでもパソコンを利用しますが、国家資格を持った彫刻士が手をかけて一文字一文字、字入れ工程をいたしております。ただし、天然石印章とチタン印章は印材の性質上、手仕上げの工程が出来ませんが、技能士が入念に字入れを行いますので同じ字体の印章が出来ることはございません。ご安心ください。
- 荒彫り
- 彫刻士が手をかけて字入れをしたものを、彫刻機で荒彫りします。
京都インバンでは、彫刻機の中でもトップクラスのハイエンド機で彫刻いたしますので、精密な彫刻が可能となります。
安価な印章は、この荒彫りの工程で仕上がりとなるものもあり、そういった印章は機械彫りと呼ばれます。
- 仕上げ
- 荒彫りだけで捺してみるとわかりますが、いくらハイエンド機で彫刻をしても彫刻士のイメージ通りの印章は仕上がりません。そこで仕上刀によって一点一画文字の形を活かしてバランスを整え、印章に生気を与えます。また、この工程により角が面取りされ、より欠けにくい印章へと生まれ変わります。
- 捺 印
- 印肉および紙を吟味し、印面に印肉を軽く叩くようにして、むらができないよう印肉を付け、慎重に捺印して確認します。不備なところがあれば、補刀し、修正して完成させます。
- ロボット彫刻と手仕上げの違い
- 最近ではロボット彫刻が増え、安価な印章が増えてきましたが、
手仕上げをすることで欠けにくく、永年愛用していただける印章になります。